世界の経営学者はいま何を考えているのか

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

読了。

面白かったです。

経営学という学問の分野がとても若くエネルギッシュな感覚が、ソフトウェアエンジニアリングと近い気がしました。

 

また、日本でIT経営という感覚に対して実感が湧かないというのは、このベースにある経営学についての経営者の理解の差があらわれている気がしました。

 

あと、経営学の三大流派ってのがあって、

  1. 経済学ディシプリン
  2. 認知心理学ディシプリン
  3. 社会学ディシプリン

とがあって、学者さんは、それぞれの専門分野で研究されているとの事。

たぶん実践では、それらのエッセンスをごちゃまぜにして場面毎に適用していく必要があるんだろうなと思いました。もちろん軸になる部分ってのは必要でしょう。

 

最近IT業界で話題のリーンスタートアップだけではなくて、バックにある理論体系なんかも知っておくと、知識の幅がひろがるのではないかと感じました。

 

あと、SIerが生きのこるためにはこういう引き出しはちゃんと持ってないとね。

 

この本は、そういった知識のインデックスになりそうな気がしたんだけど、参考文献のインデックスが無いのが痛い。残念。